ECHO

太陽のプリズムが空の青と木々の緑、道路の白や黄色い線、花の赤をいつもより色鮮やかに映し出し、言葉にすると輪郭がぼやけてしまいそうな感情を鮮明に浮かび上がらせる・・・ そんな光を投げかけてくれる1日。今日がその日だった。

心の中に投じられたその色は、まるで投石で出来た波紋みたく大きくゆっくりと僕の心に広がって浸透していく。まるで岩に染み入る雨の様に、大気に溶け行く木霊の様に。

風にそよぐ藤の花は敷石を紫に染め、夕凪のオレンジが僕の視界を埋め尽くす頃、言葉に変換して行く事がどうしても出来なかった様々な思いが、イメージの本流となって胸に当てた掌から少しづつ零れ始めた。 そうして僕はソレを一滴も取り漏らさない様に、ゆっくりと鉛筆で掬い取って紙の上に並べ始める。

開いた心の鼓膜でしか聞き取れない色彩
無垢で盲目な目でしか捉えられない音像
脆く震える指先でしか掴み取れない温度


目を開き何も見ず、耳を澄まし音に聞かず、欲しい物は全てカタログの中からしか探せなかった、昨日までの自分を押し流していく・・・

それは多分透きとおる陽光だけが暴き出した創造と破壊の残響。
2004-05-05 : 未分類 : コメント : 0 :
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