月蝕

20070310_66868.jpg最近たまに仕事情報欄にある個人誌の『月蝕-eclipse-』について訪ねられる事が多くなってきたので、少しだけお話しようかと思います。

この物語は19世紀初頭のドイツの片田舎の寒村を舞台に、混血であった為にその村の人々から疎まれ、人里離れた湖の辺に建つ自らの古城に身を隠す様に暮らす若い夫婦が、その領内に迷い込んで怪我をした子供達を助けたところから始まります。
「古城の怪物」と忌み嫌われる夫婦が戸惑いながらも子供達を通して少しづつ外の世界と結ばれていく心の交流を他所に、時を同じくして中央都市から逃げる様にこの村へと逃げて来た廃枢機卿達。漆黒の森の中を疾走する馬車の窓から夫婦の所有する古城を眺めながら、彼の口元に浮かんだ不適な笑みの意図するものは何なのか?  交わり大きくうねり始めたそれぞれの運命の糸の辿り着いた先は?
といった所が大まかなストーリーの流れです。  この個人誌はその装丁からデザインの細部にまでこだわりぬいて、自分が今同人で考え・成し得る最高のものに仕上ようと、目下秋頃を発売目処に考えているもので、上記以上の事は今の段階ではまだお楽しみ♪という事にしておきたいのですが(笑)、この作品のタイトルについてだけもうほんの少しだけお話したいと思います。

転生』という概念があります。生涯は一度きりだから素晴らしいのであって、次の人生なんて考えたら簡単に今生をリセットしかねない、とかいう理論は一旦置いといて、身体や魂が転生をもし繰り返すとしたら、人の『想い』はどうなのだろうか?と思った所からこの物語は始まりました。
人生は決して常に自分が望む様に進むわけではないし、喜びや悲しみは勿論、生死に至っては人の望みで左右出来る範疇をはるかに凌駕してしまっています。当にその場に直面し去り逝く誰かを看取る時、その人へと一途に向けた『想い』は何処へ向かうのか・・・
この『想いの転生』を月の満ち欠けになぞらえて描こうとしているのが今回の作品です。タイトルがしめす月蝕とはどういう状態なのか。そしてやがて『想い』が廻り美しい満月として輝く日は再び訪れるのか? そんな作品をこれから個人誌ではゆっくり掘り下げて行きたいと思います。

とりあえずこの『月蝕-eclipse-』のノベライズも含めて、近日中に何作かの作品がweb小説のコンテンツとして始動する予定です。いよいよ当サイトも本開設に向けて少しづつ動き出します。
改めて今後とも当サイト、そして広がるf*lowlishな世界にご期待下さいませ~☆

2007-03-10 : WORKS : コメント : 4 :
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『月蝕』はとても面白そうな話です! 完成するのは秋ごろですね。どうも楽しみにしております。
2007-03-12 22:33 : 松下 URL : 編集
はい♪ 僕の趣味丸出しなので、感じとしてはちょうど少し短いゴシック寄りのホラー映画とかに雰囲気が近いと思うんですが、僕の作品はエクソシスト物にせよキリスト教圏では微妙な物議をかもす系の描写もありますが、結構好い感じに仕上がるとは思います。
出来たらマッシモさんの所にもちゃんと二部ほど送りますんで、ALIAの編集部の方にも一部渡して皆さんに宜しくお伝え下さいませ♪(笑)
2007-03-13 05:08 : 哉井 URL : 編集
どうもありがとうございます♪ 届いたら、ALIAの編集部の方にも一部お渡ししますね。
2007-03-13 09:04 : ゲスト様 URL : 編集
実は『月蝕-eclipse-』の装丁。無事イメージ通りのものが出来れば、講談社の一休の単行本も是非こういう紙質の装丁で出して欲しい!!って感じの紙を使う予定なんですが、果たしてどういう事になります事やら。実は別にシールも使ってかなり格好良い仕掛けをします(ニヤリ)
2007-03-13 09:59 : 哉井 URL : 編集
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