現代人 - Imagine -

一つ前の日記と若干相互補完の関係にある内容になってしまうのかもしれないけど、以前は残酷で凄惨な事件などが起こった場合はいつも決まって鬼の首を取ったかの如く、漫画や映画やゲーム等の悪しきメディアの影響と騒ぎ立てられたものだった(苦笑)

僕も一応漫画描きの端くれとしてメディア産業の末席に身を置かせて頂いてる者として、この指摘を決して軽んじている訳ではないし、短絡的にこれを肯定する事も、逆に否定する事もしてこなかった。
それは全てを曖昧にする事で発信者としての自らの責任の所在を明言する事を避けたからではなく、作家が責任を取る為の方法とは、常に作品(内容)で取るべきだと考えてきたからに他ならない。

『何か』が起こった時── 起きた事後に語る事は結局『言い訳』にしかならないし、逆に起こる事を恐れて表現自体を控えてしまうなら、それも結局は只の『逃げ』でしかない。
事件の当事者として起こしたくて起こす訳ではない以上、それでも起きてしまうって事に留意すべきだし、万が一が起こってしまった時に胸を張って向き合い続けられる作品を創って行くしかない。

ただそれ以前に一つだけこうした所謂有識者と言われる方の見解に対して思うのは、もし仮に実際一部の悪い漫画や映画やゲームが人に何らかの悪影響を与えられるとしたら…
世界の人々がそこまで単純に悪に染まれる愚かな存在だとしたら……

どうしてそうした悪い作品が世に出回る一方、ディズニーやジブリ作品の様に素晴らしく心温まる作品が、その悪い作品以上多く世に溢れているのに、世界は未だジョン・レノンが歌った様な争いや苦しみの無い世界に染まってないんでしょうね?

多分きっとそこに通低する答えは一つでさ──

犯罪を犯す者が被害者に対し感じるべき事に対して…
戦争を指示する為政者が市民に対し感じるべき事に対して…
表現の力を軽視する創作者がユーザーに対し感じるべき事に対して…
事後に現れ断罪する有識者が揚げ足を取る対象に対し感じるべき事に対して…

想像する事を怠った事から起こるんだろうね。。。


ま・結局何が言いたいかというとさ。
そんな想像力の欠けた現代なればこそ、僕ら創作者ももっと夢のある作品を作らなきゃな、って話。
2013-07-04 : PRETTY HATE MACHINE : コメント : 2 :
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孔子の論語に──
> ちろさん
『己の欲せざるところ、人に施すことなかれ』というのがありますが、あれを道徳規範や哲学の様に扱う風潮も実は正直僕的にはどうもしっくりきてなくて、出来ればこういう感覚がごく当たり前に感じられる様な世の中であって欲しいものなんですけどね。

結局人が人の身である限り、真に他者を理解し切る事自体が無理な話だという事を基本前提にして初めて、「だからこそ少しでも理解出来るよう努めよう…」って気持ちが生まれる訳で。
逆に言うならどんなに優秀な人間でも「相手が理解出来てる」なんて錯覚した時点で、本当はもう理解する事なんて出来ないんですよね~(苦笑)

なかなか難しいとこなんですけどね… (; ̄ロ ̄)y-~ スパー
2013-07-23 05:58 : 哉ヰ涼 URL : 編集
ちょっと
違うかもですが、私個人的には常に「こうしたら相手はどんな気持ちになってしまうだろう」っていうのを考えて、話したり、行動したりしたいなぁとは思います。
出来ているかどうかは別として……っ!(汗)
想像する事を怠るって、そういうことが出来てないってことかなぁ…と思いました。
ただ、相手の気持ちばかりを考えて自分の気持ちを抑制しちゃうってのも何か違うだろうし。
お互いがお互いを思いやることが出来れば、一番幸せ◎
2013-07-22 23:18 : ちろ URL : 編集
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