映画ニ学ブ -不朽の名作とは-

連日映画について考察してきましたが、ここ最近は主に一昔前の映画をよく観てたりします。
一口に一昔と言っても『十年一昔』って喩えに擬えて、CG全盛へと移り変わり行く2000年代作品の話でも、CG黎明期と謂える1990年代作品の話でもなく──
限られた予算と技術の不足を、有り余る情熱と努力が補っていた1980年や70年代、果ては世界で最初のSF大作と言っても過言ではない、1920年代に生まれた作品等のお話です。

名作・傑作と呼ばれる作品は世に数多ありますが、誰もが知っている作品と前置きする事になると途端に話しは変わってきます。
傑作だから当然誰もが知ってる作品であるとは限らないし、また逆にあまり知られてないから傑作にはなり得ないという訳でも勿論ありません。
これは名作や傑作の基準をどこに置くかによっても変わってくるのかもしれませんが、僕は時代などに左右される事なく、その作品の本質が時を経ても色褪せる事の無い作品の事だと考えています。

例えば、僕が敬愛して止まないリドリー・スコット監督が70年代初頭に放った『ブレードランナー』と『エイリアン』の2作は、共にSFとホラーの分野では技術の円熟期とも謂える現代の映画陣の才能を持ってしても、未だに超える事が出来ない壁として在り続けています。
先鋭的ビジョンと卓越した演出によって描き出された世界は、時を超え今も僕らを魅了し続けます。


ちなみに時代や世相に最も影響される文化の代表にファッションが挙げられますが、例えば世にギャル文化が流行した頃、時流に飛びついてルーズソックスを穿かせたキャラクターを出してたら、現在それを見る事になった際の僕達はそれをどう思うでしょうか?
天を覆わんばかりの高層建築が立ち並ぶ、1000年後の未来を描いた作品で、ダイヤル式の公衆電話を探してピンチに陥る主人公を見たとしたら? ……(苦笑)


巷で何かと話題のKISSのジーン・シモンズが、素顔で84年に主演を務めたSF映画『未来警察』を今更ながら最近になって初めて観てみました。
ロボットが生活の中に完全浸透した世界で、家事ロボットが殺人を犯した事から物語は始まるのですが、低予算映画な為か背景世界は80年代のままだったりはするものの──

子供の頃に思い描いたハイテク未来都市に今だ変貌を遂げていない現代を知っている今の目線で改めてこの作品を観ると、何かその家庭用ロボの小型で無骨なデザインや、現代と代わり映えのない世界に妙な生々しさを感じる自分もいたりするんですよね…(随分前向きな解釈 笑)


さて、連日起き上がれない事を逆手に向学の為を免罪符に考察してきましたが、ようやく体調も回復して来たので明日からまた通常営業に戻ろう! と思う本日でした。
2015-02-21 : モノ語り : コメント : 0 :
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